バンブーロッドを作りました!

最近全然作ってなかった自分用のロッドです。

とある方から70年程前のバンブーロッドを格安で譲っていただきました。ガイドはトップを入れて3個しかついていません( ゚Д゚)

おそらくトラウト用だとは思いますが、海で使えるようにカスタム。

 

カスタム詳細

まずはグリップ下を切り落とし、ガイドを外します。

長さを確保したかったのでリールシートより下はカーボンパイプで作製し、バットで接着。

元の竹のテイストを生かすため、ガイドは小さくしすぎず増やしすぎずのセッティング。6フィート9インチで6ガイドです。

 

作製中のプチトラブル

大昔の竿なんで仕方ありませんが、ガイド位置を決まるために曲げたら張り合わせが剥がれてブランクがバラバラに・・・

大慌てでエポキシで補強して、なんとか元通り。

仕上げるときはバラケ防止のスレッドも巻きながら仕上げました(笑)

 

いざ実釣!

とりあえずメッキに遊んでもらいました。

キャストの時は「フォン!」とカーボンロッド使用時では聞いたことのない低い音がなります。飛距離は出ません。しかし小型プラグの操作性は意外とよく、イイ感じにアクションできます。

魚が掛かったら独特の震え方。なんやコレ、めちゃくちゃ楽しいやんけ・・・

 

僕のおもちゃが一つ増えました(笑)

 

[ロッドカスタム]シマノ社ハードロッカー4ピース化

シマノの「ハードロッカー」のカスタム依頼いただきました!

 

カスタム詳細

2ピースのロッドを4ピースにカスタムしてほしいという要望でした。

細かい指定はなく、「お任せします」との事。

フェルールを繋いだあとの長さも計算しながらブランクをカット。何回やってもドキドキします。

切った後はフェルール作製。簡単なようで物凄く奥の深い作業です。少しずつ少しずつ擦り合わせていきます。

 

before

 

after

最後にしっかり曲げテストを行ってからお客様にお返ししました!

 

[ロッドカスタム例]ゼニス社グランシャリオ

ゼニスのオモリグ用ロッド「グランシャリオ」のカスタム依頼いただきました!

カスタム詳細

グリップが長すぎて鬱陶しいので短くしてほしいという要望でした。

あらかじめカットする長さを決めてくれていたので凄くスムーズに進みました

 

before

 

after

グリップエンドのみグレーカラーは手に入らないのでブラックに変更、メタルパーツは傷つけないように外して再利用しました。スレッドカラーも極力純正に近いカラーをチョイス。

 

お客様には凄く喜んでいただけました!

 

[ロッドカスタム例]ティクト社スラムUTR-61HS

スラムUTR-61HSのカスタム依頼をいただきました。

カスタム詳細

2ヵ所折れてしまったが、グリップは気に入っているので残して欲しいという依頼内容です。

グリップとガイドを再利用し、ブランク部のみ新しいものに変更します。

グリップ部のパイプとブランクの径を合わせる作業が大変でした。

極力元のロッドに近づけるというよりは、お客様のスタイルを聞いて、より使いやすくなるように全く新しいセッティングにしています。

 

※このカスタムはロッドによって出来ない可能性があります。

[ロッドカスタム例]フルカスタム 大橋漁具社 鱒レンジャー

鱒レンジャーのカスタム依頼をいただきました。

カヤックでのSLJ用にカスタムします。

カスタム詳細

鱒レンジャーはフルグラスソリッドブランクです。非常に粘り強く、綺麗に曲げれば余程のことがない限り折れません。

今回はフルカスタム。内容は以下の通りです。

  • レングスの延長
  • グリップ新規作成
  • ガイド全交換

グリップを脇に挟める長さにします。また有効レングスは短くならないようにブランクにカーボンパイプを継ぎ足して延長します。繫ぎ目の口割れがないように手を施しています。ファイト中はグリップ内部が撓むことのないように高剛性に仕上げました。

グリップのデザインは打ち合わせを重ねて決めました。お客様が何度も工房に足を運んでいただけたので直接かつしっかりと打ち合わせすることが出来ました。

ガイドはオールチタンフレーム。パワー向上のために元のガイド数より数を増やしています。

コルクグリップの削り出しは大変でしたが、大変満足いただけました。良い釣果をお祈りいたします!

[ロッドカスタム例]パックロッド化 ブリーデン社トレバリズムキャビン506CT

ブリーデン社トレバリズムキャビン506CTをパックロッドにカスタムしました。

折れたキャビン506CTが安く手に入ったのでパックロッドに!

 

カスタム詳細

バット部が折れたキャビン506CTをパックロッドとして復活させました。本当は4ピースにできれば良かったのですが、折れた場所の都合上6ピースになりました。折れていたのは6ピースのうちの#4と#5の間です。

フェルールは全て印籠継です。#1と#2の間は30tソリッド、#2と#3の間は30tソリッド+チューブラー、#3と#4の間は純正、#4と#5の間はチューブラー+チューブラー、#5と#6の間もチューブラー+チューブラーです。ソリッドはマグナムクラフト製30tソリッド、チューブラー部はシマノ社セフィアCI4+・セフィアBBR・ダイワ社ハートランド・ジャストエース社CAIなどを刻んだものです。

○○+○○と言うのは2種のブランクを重ねて作っているという事です。ただ重ねるだけでなく重ねる部分と重ねない部分をきちんと考えて作っています。

運よく?ガイド位置はあまり弄る必要がなかった為、1個動かしただけです。少し気になる部分も無くはないですが実用にはほとんど影響がなさそうなので触らないと思います。

自重は純正より5g増の47gとなりました。

 

このロッドの疑問点

このロッドにはいくつか突っ込みどころがありますが、きちんと理由があります。

 

なぜそれぞれのピースの長さがバラバラなのか?

出来ればそれぞれのピースを同等の長さにしたかったのですが、折れていた場所の都合上限界でした。

またフェルールの長さもそれぞれ違いますが、これは実際に繋いで曲げながらフェルールの長さを調整したためです。「繋ぐ・曲げる・切る」を繰り返した結果こうなりました。

 

なぜ#1が長いのか?

マルチピースロッドは運搬時の破損を防ぐため、ティップを他のピースよりも短くするのがセオリーです。このロッドは写真で見ても分かるように#1は他のピースよりもわずかに長くしています。

その理由はこのロッドが軽量リグを扱う事をメインとするアジングロッドだからです。繫ぎ目をティップに近づければ近づけるほど柔軟性は失われ、軽量リグの操作感が悪くなってしまいます。わずかではありますが、#1を長くすることによって軽量リグの操作感を出来る限り損ねないようにしています。

 

パックロッドにしても綺麗に曲がるの??

ワンピースのような曲がりは出せません。やはりフェルールで曲がりの変化は起きてしまいます。だから極力綺麗に曲がるようフェルールに工夫を施すのです。

※バケツは約500gです

人の感性には個人差があるので何とも言えないところもありますが、このロッドは綺麗に曲げれていると思います。

 

パックロッド化したトレバリズムキャビンの性能は??

6ピース化したことによる5gの重量増がダルさに繋がるかと思っていましたが、ダルさは感じませんでした。良い芯材を使っていることは大きいと思います。純正の状態を知らないので比較は出来ませんが・・・

軽量ジグヘッドの操作は正直やりにくいです。これは僕が普段チタンティップと柔軟なソリッドを使っている事やこのロッドがハリ強めなチューブラーであることも関係していると思いますが、0.8g以下の操作はやりにくいと感じました。

感度やファイト面は分かりません!だってアジいないんですもん!4回ぐらいテストに行きましたが魚のアタリすらありません。例年ならデイで尺アジ釣れるんですけどねぇ・・・ここはまた更新します。