[ロッド修理例]繫ぎ目折れ ヤマガブランクス社メビウス88L

ヤマガブランクス社のエギングロッド「メビウス88L」の修理です。

写真のようにジョイント部からボッキリ折れています。依頼者様はまず自分で何とかしてみようと試みたようですが断念して、KinopyCraftWorksに依頼した形です。

 

修理詳細

このロッドは繫ぎ目の折れ以外にも破損があり、折れた部分を繋ぐだけでは使えるようにはならず、繫ぎ目を0から作る必要がありました。

逆並継のこのロッドを印籠継に改造する必要があったのですがこれが非常に大変!

逆並継の繫ぎ目部はバット側よりもティップ側の方がかなり太くなっているため普通に印籠芯を作っても太さが全く合わないのです。合わせるには変則の印籠芯を作る必要がありました。

ただ合わせるだけだと強度不足になることは明白で、1キャスト目で折れる事必至なので必要な強度が確保できるように内部を工夫、ブランク内側からだけではなく外側にも手を加え、最終的には6重構造になりました。

もちろん精度もバッチリです!